全世界の亜熱帯・温帯海域に分布している。日本での地方名はマサ(東京)、ヒラス(大阪・高知・九州)等がある。成魚は1m前後であるが、約150種を含むアジ科魚類の最大種である。身はブリより脂肪が少なく歯ごたえもあり、高級食材として扱われる。旬は夏で、大型個体よりも全長1mに達しないほどの若魚が美味とされている。
魚種豆知識
同属のブリに似ているが、上顎の上後端(口の真上の三角形の部分)の上の角がブリでは尖っており、ヒラマサでは丸みを帯びること、胸鰭が腹鰭より短いこと、体が側扁すること、黄色の縦帯が明瞭であることで区別できる。日本近海での産卵期は4-8月でブリより遅い。
養殖方法
5月頃に採卵し、陸上水槽で1ヶ月飼育すると5cm、2ヶ月で10cmくらいになります。飼料にはブリ、カンパチと同様に配合飼料を用います。1年で1.2㎏、2年で3.2㎏に成長します。
養殖の歴史1972年 世界で初めて人工ふ化に成功。
生産現場の様子
1972年 | 世界で初めて人工ふ化に成功。 |
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精子を採るため、生簀から雄のヒラマサを取り上げているところです。